私たちらしさの詰まった道具

建設業界では必需品の三角スケールです。

開発秘話

試作初期、三角柱に目盛を刻印したものをつくりましたが、指に引っかかる感触がなく指でつまんで持ち上げることができませんでした。
次に平らな面にU溝を掘ってみたのですが、これもつまみにくい。
そこでスケールの中央に平らな溝を掘ってみたところ、
いままでのカタチより持ち上げやすいということがわかりました。

私たちがつくるもので、人の指が触れる部分の面を取らずに“ピン角”のままにするということはほとんどありません。
ところが、いつものように溝の角を面取りをしたら、指の引っかかりが無くなった反面、余計つまみにくくなってしまいました。
木の欠け防止や指の保護を目的とした気づかいで行った作業が、
製品のかたちや使うときの動作では逆に使いにくくなるということがあると学びました。


通常、四角柱を削るときは、①直角を出す②厚さを削るの２工程で角材をつくりますが、三角柱に削るときには5工程かかります。
きれいな三角柱にしなければ目盛り刻印の精度に関わってくるため、はじめの作業が後工程まで直結してくるのです。

製作で最も精度が求められる工程は目盛りの加工です。
レーザーで目盛を刻印していますが、すべての線を刻印しようとすると線が焼きつぶれてしまいます。
1/400、1/500などの目盛りを省略したり、線の太さの調整をして視認できる加工を探りました。

【取扱注意】

※この商品は、長さなどを計測する三角スケールです。
※この商品はJIS規格には適合しておりません。
※この商品は木を使用しています。天然素材のため、色や木目にバラつきがあります。また、気温・湿度によって乾燥収縮し、反りや割れなどが生じる場合があります。
※⽊の経年変化により、若⼲の⼨法誤差が⽣じる場合があります。計測の⽬安としてご使⽤ください。
※目盛刻印の都合により、1/400・1/500は⽬盛を省略しています。
※直射日光に長時間当てないでください。また、多湿・火気のある場所でのご使用はお控えください。
※本品を口に入れないよう、特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭では取り扱いや保管場所には十分ご注意ください。
※本品に破損や不具合が発生した場合、ご使用をおやめください。また、記載された内容に反する取り扱いによって生じたケガや事故等に関しては、当社は責任を負いかねます。
※製品改良のため、予告なく仕様を変更する場合があります。

【お手入れ方法】

●ほこりや手垢などの汚れは、柔らかい布、または硬く絞った布で水拭きしてください。木部に水分が残らないようにしっかりと拭き、自然乾燥させてください。
●汚れがひどい場合や木にささくれが生じた場合は、市販の320番より細かい紙やすりで磨くと改善することがあります。（紙やすりで磨くと塗装面が削られ、素地が表出します。）
●紙やすりで磨いた際や定期的なメンテナンスには、ミツロウなどの木製品用メンテナンス用品でお手入れすることをおすすめします。
※紙やすりで磨くと直線が損なわれます。また、目盛面を磨きすぎると目盛が消える場合がありますので、ご注意ください。