「匠と技」

東京木工場の”技術と人”

木は「生き物」です。
扱いを間違えればイメージ通りの仕上がりとはなりません。

木目や樹種に合わせた木取りや加工、木目合わせ、仕口、製作における刻みや組立方法、塗装での色合わせなど、
各工程に関する深い知識を持った「匠」の集団です。


木取(きどり)

木取(きどり)とは、丸太や大きな木の塊を、使う目的に適した大きさに製材することです。

木材の選定から、どの位置をどう使うかまで、仕上がりをイメージしながら決めていきます。

木目を見極め、木の癖を知り、製品へと導く過程は、まさに木との対話。

材を見る目は、木材に関する深い知識と長年の経験により培われます。


手加工

私たちがものづくりの素材として使う木は、気温、湿度、産地、個体で性格が変わります。

毎回異なる条件下で、安定した品質で最高の手仕事で作品を作らなければいけません。


「匠」は1mmの差を見た目ですることが判断できます。
更に、0.1mmの差を肌で判断することができます。

最適を見極め、加工方法、磨きの具合いを工夫しなければなりません。

「匠」にとってはそれが面白くもあり、また難しくもあり、
文字通り「腕が鳴る」瞬間でもあります。


丁寧さはもちろん、納期も守らなければならないため、
「誠実かつ迅速」をモットーに最高の手仕事を目指しています。

機械加工

CNC加工機や多軸ロボットなど、コンピュータによる数値制御で切削を行う機械があります。
東京木工場では手仕事だけではなく、最先端の技術を使いこなす職人たちがいます。
主に複雑な曲面の加工などに用いられますが、ボタンを押したら自動で作っていくかというとそうではなく、プログラミングが一番大事なプロセス。
木の種類、木目の方向、その加工に適した刃物を見極め、機械に加工の順番を指示することで、なめらかで複雑な削りを実現していきます。

手加工の基本をしっかり分かっていて伝統技術を継承しているからこそ、他では実現できないような造形を生み出すことができるのです。



今後も、こうした積み重ねにより、技術・技能の継承を行い、より良いものづくりをお客様に提供し続けていきます。